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間伐の同意書無断作成問題 知事「問題だと思っている」

森林づくり県民税事業に絡む県職員の不適切事務について記者会見で話す阿部知事=2日、県庁森林づくり県民税事業に絡む県職員の不適切事務について記者会見で話す阿部知事=2日、県庁
 間伐予定地域の森林所有者の同意を取りまとめた団体に森林づくり県民税(森林税)から交付金が支給される事業に絡み、県北安曇地方事務所(大町市、現北アルプス地域振興局)林務課職員が森林所有者の同意書を本人に無断で作成したり、原本の日付を改ざんしたりしていた問題で、阿部守一知事は2日の記者会見で、「職員が同意書の作成を自ら行っているというようなことについては、われわれも問題だと思っている」との認識を示した。

 同地事所林務課の職員は2010年度、森林所有者の承諾を得ずに自分で署名、押印して同意書を作成していた。同課には多数の印鑑が保管されており、一部が押印に使われていた。知事は「本人の同意が間接的にあったとしても、偽造してしまうことにつながりかねないので、極めて適切ではなかった」とした。

 無断作成などの問題は昨年1月に県に内部告発があった。知事はいつから問題を把握していたかについては「細かく覚えていない」とした。

 今回、交付金の申請書類の作成は同課職員が行っていたが、県林務部は同日、事前に地元団体の承諾を得て事務を代行していたことから、申請についても広い意味で関係者の了解は得られていたとの見解を示した。知事は会見で、大北森林組合補助金不正受給事件を巡る県の検証委員会が15年にまとめた報告書で、事務の代行に問題があることは指摘されているとした。

 知事はまた、森林税の来年度以降の継続方針について、「(大北森林組合補助金不正受給事件など)こうしたことが決して起こらない態勢を組みながら、県民の理解を得ていくということに尽きる」とした。

(11月3日)

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