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子どもと建築家 岡谷の街を歩き模型作り

自分で作った建物の模型を地図に貼り付ける男児自分で作った建物の模型を地図に貼り付ける男児
 子どもが建築家と街なかを歩き、気になった建物の模型を作って街の立体地図を作る催しが3日、岡谷市で始まった。市民団体「岡谷市旧庁舎活用チーム」が、街への愛着を育てる一助に―と企画。来年2月まで毎月2回、街歩きと模型作りを重ねながら完成させる計画だ。

 立体地図の縮尺は千分の1で、JR岡谷駅や市役所、商業施設レイクウォーク岡谷、天竜川などを含む2・4キロ×0・85キロの範囲を240センチ×85センチで表現する。高低差が分かるよう、標高が1メートル上がるごとに段差を付けた地図をあらかじめ用意。子どもらが作る建物は1階の高さを3メートルとし、3階建てなら9ミリといった具合に断熱材を切り、形を整えて地図に貼り付ける。

 同チームは、1936(昭和11)年に建てられた旧庁舎(国登録有形文化財)など歴史的な建物を生かしたまちづくりの気運を盛り上げようと2012年に発足。特に子どもの頃から街の歴史に触れる機会をつくりたいと模索する中で、街歩きと、子どもが好きな工作を組み合わせた今回の企画を考えた。

 初日のこの日は、小学生の親子連れとこの児童の友達が参加し、地図を片手に同チームの建築家らと市街地へ。「(映画館の)スカラ座は3階かな」「あの大きな蔵は何?」などとやり取りしながら、建物の高さをメモした。

 その後、飲食店「カフェ・ヒルバレー」2階のイベントスペースに移り、模型作りに挑戦。自分のメモを基に厚さ1センチほどの白い断熱材をカッターで切り、地図に貼り付けていった。12階建てマンションを作った川岸小5年の続木(つづき)翔君(11)は「この辺りでは一番高い建物だ」と発見した様子。「工作は大好き。見て来た物を形にするのは楽しい」と熱中していた。

 スタッフの建築家宮沢正輝さん(46)=諏訪郡下諏訪町=は「街歩きでは後を付いていくのが大変なくらい子どもたちは積極的だった」と手応えを感じていた。

(11月4日)

長野県のニュース(11月4日)