長野県のニュース

飯田で県総合防災訓練 大規模土砂災害などを想定

人命救助のためにがれきを取り除く訓練をする飯田市消防団員ら=5日午前10時14分、飯田市川路人命救助のためにがれきを取り除く訓練をする飯田市消防団員ら=5日午前10時14分、飯田市川路
 大規模な土砂災害などを想定した県総合防災訓練が5日、飯田市の川路多目的広場を主会場に開かれた。集中豪雨による天竜川の氾濫や南海トラフ地震、直下型地震が重なる「最悪の事態」を想定し、警察や消防、県、飯田市、医療関係者ら県内外の159組織、約1500人が参加し、約50項目の訓練に臨んだ。

 救護所、避難所の開設や、住宅地などでの人命救助の訓練には地域住民が加わった。救助の訓練では、初動対応として住民ががれきの撤去、負傷者の搬送に当たった。家具や木材が折り重なった被災現場で「こっちも手伝って」「慎重に」と声を掛け合い、ジャッキで安全を確保しつつ一つ一つ家具などを取り除いた。2本の竹と1枚の毛布のみで即席の担架を用意する方法も学び、実践。「これは本当に勉強になる」と声が上がった。

 9人が参加した同市橋南地区で生活安全委員長を務める徳永広志さん(60)は、「訓練の経験を共有するのは大切。地域の連携を強めることにもつながる」と話していた。

 訓練は市内の計4会場で実施。非常招集、災害対策本部の設置、小型無人機ドローンを用いた被害状況調査、情報共有の流れの確認、天竜川の内水対策などを行った。

 飯田市危機管理室の後藤武志・防災係長(47)は「被災時には行政のみの力では及ばない部分がある。有事に地域の皆さん自身が主体となってやってほしいことが訓練でできた」と話した。

(11月6日)

長野県のニュース(11月6日)