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ミネベアミツミ 航空機部品 仏・印で買収

 ミネベアミツミ(北佐久郡御代田町)は6日、航空機向け精密部品製造を手掛けるフランス、インドの計2社を、欧州子会社を通じて買収したと発表した。両国に航空機部品の生産拠点を構えるのは同社グループで初めて。2021年3月期の目標として掲げる連結売上高1兆円の達成に向けて機械加工品分野を強化する狙いで、欧州航空機大手エアバスが本拠を構えるフランスや、成長が見込めるインド市場の需要を取り込む。

 買収したのはフランスの「マックアエロブレトニーレクティフィケイション(MAB)」社と、同社グループ会社でインドの「マックアエロコンポーネンツプライベート(MACPL)」社。フランスの子会社などを通じ、3日に全株式を取得した。買収金額は非公開。

 ミネベアミツミによると、同社グループの航空機部品生産拠点は、マザー工場の軽井沢工場(御代田町)を含む日本と、米国、タイ、イギリスにあり、今回の買収により展開先は6カ国となった。

 フランスのMAB社は1965年創業。ミネベアミツミは、MAB社が50年以上にわたり築いた欧州の航空機関連の顧客基盤や事業ノウハウを生かす。とりわけ航空機用ベアリング(軸受け)などを組み込んだ部品「メカパーツ組立品」の売上拡大に期待。エアバスが本拠を置く同国に生産拠点を構えることで「顧客の要望に素早く応えられる」(広報室)とする。MAB社の16年12月期の売上高は2200万ユーロ(約28億円)。

 インドのMACPL社は、MAB社製品の同国での量産工場。インド市場は航空機市場の拡大が見込まれており、同国に生産拠点を構えることで受注を開拓する。MACPL社の16年12月期の売上高は300万ユーロ(約4億円)。

 ミネベアミツミは5月に発表した18年3月期から3年間の中期事業計画で、自動車向けの液晶バックライト事業やモーター事業とともに、安定した利益を生み出す機械加工品事業の成長方針を掲げ、企業の合併・買収(M&A)も活用する方針を示していた。9月には、医療・航空機用部品などの精密加工を手掛ける米企業を、日本政策投資銀行(東京)との共同出資で買収している。

(11月7日)

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