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満蒙引き揚げ尽力の姿 飯山出身・故丸山さんら描くドラマ、来春放映

ドラマを通して丸山邦雄さんらの功績が多くの人に伝わってほしいと願うポールさん(左)ドラマを通して丸山邦雄さんらの功績が多くの人に伝わってほしいと願うポールさん(左)
 第2次世界大戦後、満州(現中国東北部)に残された日本人の引き揚げに尽力した故・丸山邦雄さん(飯山市出身)らの功績を描いたドラマ「どこにもない国」が来年3月24、31日、NHKで放送される。ドラマの原作となる本「満州・奇跡の脱出」を執筆した三男のポール邦昭丸山さん(76)=米国コロラド州=が6日、下伊那郡阿智村の満蒙(まんもう)開拓平和記念館を訪問。「あまり知られていない父の偉業を多くの人に伝える良い機会」と語った。

 戦後、満州に約170万人の日本人が取り残された。現地で邦雄さんは飢餓や病気で死んでいく事実を知り、2人の仲間を誘って日本へ脱出。連合国軍総司令部(GHQ)のマッカーサー元帥と直接交渉をした結果、1946(昭和21)年初夏に引き揚げが実現した。

 ドラマ化は、NHK側から持ち掛けられた。引き揚げに尽力した様子が描かれる。邦雄さんを内野聖陽さん、邦雄さんの妻・万里子さんを木村佳乃さんが演じる。

 邦雄さんは生前、脱出時の話をしなかったため、ポールさんは本の執筆に当たって、邦雄さんの著書を熟読。事実確認をしようとしたが、日本にはあまり資料がなかったという。父の功績を世界の人に知ってもらいたいと、2010年に英訳、翌年に和訳で出版した。

 ポールさんは「特に若い人たちに満蒙開拓の歴史を知ってほしい」と強調。同記念館副館長の寺沢秀文さん(63)は「引き揚げた人の中にも、どういうきっかけで満州から帰国できたのか知らない人もいる。歴史上の秘話を多くの人に伝えられるのは大変意義深い」と話した。

(11月7日)

長野県のニュース(11月7日)