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売木の味を残したい 農業生産法人が村産野菜の漬物販売

売木村産の野菜を使った漬物の試作品を作る女性たち売木村産の野菜を使った漬物の試作品を作る女性たち
 下伊那郡売木村の農業生産法人「ネットワークうるぎ」が、村産の野菜を使った漬物を観光施設で販売している。高齢化が進む中、地域で長年受け継がれてきた味を再現しようと、地元のお年寄りたちから作り方を教えてもらい、添加物を使っていない。育児中の母親たちも働いていて、村の新たな雇用の場になることも期待されている。

 現在販売しているのは、ワラビ、シマウリ、ミョウガを酒かすやしょうゆで漬けた5種類。いずれも地元で親しまれており、今年から販売している。1個約150グラム入りで、500〜700円だ。人気は、しょうゆとニンニク、ショウガで漬けた「わらびの彩り漬」。村の標高は800〜1200メートルと昼夜の寒暖差が大きく、野菜に甘みが出る。そのおいしさを味わえるよう、シンプルな味付けにしたという。

 村は、2016年度の国の地方創生加速化交付金を活用し、使われていなかった村内のみその加工所を約130万円かけて漬物加工所に改修。冬場の雇用を確保する狙いだ。

 週2回の作業には20〜40代の母親たちも集まる。漬物の作り方の指導を受け、子どもをおんぶしながら作業したり、順番に面倒を見たり。育児の悩みごとを相談することもある。結婚を機に移住してきた沖縄県出身の羽場李佳さん(27)は「漬物作りは新鮮。子どもを育てながら働ける場所があるのはありがたい」と話している。

 ネットワークうるぎ代表の後藤由行さん(69)は「漬物を売木の新たな産業にし、雇用創出につなげたい」と意気込む。現在は村観光施設「うるぎふるさと館」と村温泉施設「こまどりの湯」で売っているが、今後はインターネット販売も視野に入れ、販路の確保や事業拡大を模索している。

(11月8日)

長野県のニュース(11月8日)