長野県のニュース

小川村の美容室でクライミング 入門や交流の場に

美容室の一角に設けた「クライミングウォール」。希望者は靴を借りて登ることができる美容室の一角に設けた「クライミングウォール」。希望者は靴を借りて登ることができる
 長野県上水内郡小川村高府にある美容室内に、よじ登るための持ち手(手がかり)を付けた壁「クライミングウォール」がある。店主で登山を愛好する大日方直哉さん(40)が1年ほど前に完成させた。ちょっとしたスポーツクライミング気分を楽しむため、壁を登りにやってくる人も。クライミングの入門用に親しまれているほか、仲間との交流の場にもなっている。

 店は「クラシックヘアデザイン」。持ち手のある壁は、店内の一角の4面にある。2年前から作り始めた。メインの2面の壁は幅が計4メートルほど、高さは約3メートル。ホームセンターで買ってきた合板に、友人たちからもらったり、作ってもらったりした廃材やコンクリート製の突起を取り付けた。命綱なしで登るスポーツクライミング「ボルダリング」の雰囲気を楽しめ、決まった持ち手だけを使う難易度別のコースも独自に設けている。

 大日方さんは中学生の時、地元の小川山岳会が企画した登山の催しに参加し、山が好きになった。登山への関心は一時薄れていたが、30歳のころから改めて興味を持つようになり、本格的に再開。北アルプス奥穂高岳南西の岩場「ジャンダルム」に将来挑む際、クライミングの技術が必要だと思い、ボルダリングの練習のため2年前から長野市真島町のジムに通い始めた。最近は北アルプスなどの山を歩くほか、ボルダリング仲間と白馬村の岩場を訪ねている。

 壁に登ることを楽しみに、店へ髪を切りに来る子どももおり、中には店での体験をきっかけに、ジム通いを始めた人もいるという。小川村職員の笠井里奈さん(20)は大日方さんに声を掛けられて3日に店を訪ね、初めて体験。「簡単そうな印象だったが、頭を使わないとできない。すぐに落ちてしまって難しい」と悔しそうに話した。

 「気軽に触れて、クライミングの楽しさに気付いてもらえるといい」と大日方さん。希望者には、無料で専用の靴や床に敷くマットも貸し出している。

(11月9日)

長野県のニュース(11月9日)