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地域の力で学校ぴかぴか 売木住民 児童生徒と掃除

地域住民と分担して教室を掃除する子どもら。普段よりにぎやかで笑みもこぼれる地域住民と分担して教室を掃除する子どもら。普段よりにぎやかで笑みもこぼれる
 下伊那郡売木村の売木小中学校(児童29人、生徒18人)で11日までの5日間、地域住民が参加して子どもたちと一緒に掃除している。普段は少ない人数で掃除しているため、手が回らない部分を手伝ってもらい、子どもたちと地域のつながりを生み出す狙い。8日は、村民11人が掃除の時間に訪れ、教室の床の雑巾がけなどをした。

 村内の食堂で働く後藤香絵さん(26)はこの日、1、2年生の教室(約60平方メートル)を掃除した。いつもは児童2人、教員1人だけで教室と廊下を担当していると聞き、驚いた表情。学期末の大掃除でしか手が回らないという棚を拭くなどした。卒業生の後藤さんは「なかなか学校の教室に入る機会がない。とても懐かしい」と話した。

 6年の村松陽平君(12)は「掃除の時間内に全部終わらないこともある。きょうは細かい所までできて教室がぴかぴか」と笑顔を浮かべた。

 今年2月、村長や村教育委員、PTAらが同校を視察。子どもたちが各教室を2、3人で掃除する姿を見て、村民にも協力してもらえないかと考えた。事前に回覧板や村内放送で告知したが、昼間は働く人が多いからか、まだ思うように人は集まっていない。今回の反省を生かし、今後も定期的に行いたいという。

 10月31日現在の人口が565人と、県内で2番目に少ない売木村。同校は、学校を住民たちに開放することで、地域活性化の核にしたいと考えている。

 県教委文化財・生涯学習課によると、小中学校に対して地域住民が読み聞かせや交通指導などの支援を行うことは多いが、掃除を通しての連携は県内で珍しいという。

(11月9日)

長野県のニュース(11月9日)