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香るかんざし協働で形に 諏訪実高生が発案、企業が助言し実現

諏訪実業高校の鮫田さん(左)と伊藤さん(右)が発案し、岡谷市の企業の協力で完成したかんざし「すわかおり」諏訪実業高校の鮫田さん(左)と伊藤さん(右)が発案し、岡谷市の企業の協力で完成したかんざし「すわかおり」
 諏訪実業高校(長野県諏訪市)の生徒と精密部品加工を手掛ける岡谷市の会社の協働で、香りが漂うかんざし「すわかおり」が完成した。内部にアロマオイルを染み込ませたティッシュペーパーなどを入れる仕組みで、高校生のアイデアをものづくり企業が実現した。改良を加え、市販を目指している。

 長さ約20センチのかんざしはアルミ製で、内部が空洞になっている。香りは直径0・2ミリの二つの穴から漂う構造だ。生徒が岡谷市立岡谷蚕糸博物館で指導を受け、シルクの「つまみ細工」で作ったニッコウキスゲとキキョウの花飾りを付けた。

 かんざしを発案したのは、ともに同校3年の鮫田(さめだ)壱作(いっさ)さん(17)=上伊那郡箕輪町=と、伊藤芽衣さん(18)=諏訪市。県内の商業高校の生徒が商品開発や販売戦略を学ぶ「マーケティング塾」に昨年から参加し、塾で他校の生徒がかんざしで髪を飾っているのを見て思い付いたという。

 2人は「諏訪の精密技術でかんざしを作れないか」と、諏訪実高の小平紀文教諭に相談。同校は諏訪地方の企業を招いて仕事を紹介してもらう進路学習「諏訪実ミニメッセ」を開いており、この取り組みに連携している県中小企業家同友会諏訪支部に加盟する精密部品加工のニシキ精機(岡谷市)に協力を依頼した。山田昌義社長が「ただのかんざしでは面白くない」と、香るかんざしを提案した。

 同校と同社はアルミ部分を着色するなど、さらなる改良を加えて販売する計画。鮫田さんは「高校生活は残りわずかだが、販売戦略などを練って販売したい」、伊藤さんは「より完成度の高い製品を企業と協力して作りたい」と張り切っている。

(11月10日)

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