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ハーモニック・ドライブ社 来月取得 安曇野に新工場用地

ハーモニック・ドライブ・システムズが取得する安曇野市穂高有明の工場跡地ハーモニック・ドライブ・システムズが取得する安曇野市穂高有明の工場跡地
 安曇野市穂高牧に中核生産拠点がある精密減速装置製造のハーモニック・ドライブ・システムズ(東京)は9日、ワシントン靴店(同)が所有する同市穂高有明の工場用地約5万1600平方メートルと建物2棟を、12月上旬に取得すると発表した。産業用ロボットなど向けに需要が高まっていることに対応。生産拠点を同市穂高地域に集中し、2020年度の月産能力を現在の2倍強の計20万台に増強する計画だ。

 取得するのは、ワシントン靴店が03年に閉鎖した有明工場の跡地。ハーモニック社によると、倉庫などとして使われていた2棟(計約7600平方メートル)を改修して生産設備を整え、来年3月の稼働を目指す。土地、建物の取得予定価格は10億5千万円で、残りの用地にも19年までに新工場を建設する方針だ。

 減速装置は歯車を通じてモーターの回転数を落とし、代わりに回転力を高める。産業用ロボットでは関節部分に使われる。同社によると、産業用ロボットは近年、中国を中心に需要が拡大。スマートフォンや家電の組み立て、食品の仕分けなどの生産自動化に活用されており、「今後も需要は高まる」(小沢寛・常務執行役員)とみる。

 このため今回の投資の他、既存の穂高工場で減速装置の月産能力を本年度中に8万台から10万台に増強する計画。さらに完全子会社のハーモニックプレシジョン(松本市)も、松本市和田の新松本工業団地に取得した用地2万8800平方メートルで、近く新工場の建設に入る。こちらも減速装置部品の月産能力を現状の約2倍の15万個に引き上げる。

 ハーモニック社は今後も、災害時のリスク分散をにらんで国内生産拠点を増設する方針。小沢常務執行役員は「子会社の工場がある米国やドイツでも増産を進める」としている。

(11月10日)

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