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大地震4回発生か 「神城断層」調査で痕跡

水平に堆積したとみられる横長の石が縦方向を向くなど、過去の地震の影響について説明する広内教授=10日、白馬村北城水平に堆積したとみられる横長の石が縦方向を向くなど、過去の地震の影響について説明する広内教授=10日、白馬村北城
 2014年11月22日に県北部を震源に最大震度6弱を観測した地震を調査している信州大、岡山大を中心とする合同グループは10日、地震を起こした北安曇郡白馬村の「神城断層」のトレンチ(溝)掘削調査の現場を公開した。広内大助・信大教授(地理学)は、14年の地震でできたものを含め、断層面や断層面とみられる痕跡が四つ確認でき、一帯が過去4回にわたって大きな地震に見舞われた可能性があるとの見解を示した。地震の発生間隔や規模などを詳しく調べ、地震予測に役立てる。

 グループはJR白馬駅南東の田を、10月26日から深さ2・5メートル、縦16メートル、横6メートルにわたって重機で掘削した。一帯は砂と石が重なった堆積層。通常、横長の石は地面に水平に重なっているが、断層面の周辺では、地層に生じたひずみの影響で、横長の石が縦方向を向くなどの変化が見られる。

 この結果、現場では14年と約300年前、約千年前にできたとみられる三つの断層面が見つかったほか、それ以前にできた断層面のような痕跡も確認された。

 14年の地震はマグニチュード(M)6・7だった。一帯では江戸時代の1714(正徳4)年にもM6・3とみられる地震が起きたことが古文書などから分かっている。

 現場は11日も午前10時半〜午後2時まで公開する。地震発生から間もなく3年、広内教授は「地震を過ぎ去ったこととして忘れるのではなく、いつかはまた発生する土地の特性として理解してほしい」としている。

(11月11日)

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