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塩尻 閉鎖の市民プール 市と業者が対話 施設活用策探る

閉鎖している塩尻市小坂田公園のプール。市は「サウンディング市場調査」方式で今後の活用を検討する=15日閉鎖している塩尻市小坂田公園のプール。市は「サウンディング市場調査」方式で今後の活用を検討する=15日
 塩尻市は15日、2015年に閉鎖した小坂田公園市民プールの今後の活用に向け、公募した民間業者と対話しながら事業の構想を練る「サウンディング型市場調査」を実施すると明らかにした。自治体が施設や土地の活用策を探る手法として、全国では横浜市や前橋市などで実績があるものの、県市町村課は「県内では聞いたことがない」としている。

 従来は自治体が施設跡を何に活用するか、例えばスポーツ施設や公園、観光施設といった用途を固めた上で、具体的にどんな設計にするのか事業案をプロポーザル(提案)方式で公募するなどして事業者に委託していた。これに対し、サウンディング型市場調査は、用途などの構想段階から業者の案を募り、自治体側との対話を通じて市場のニーズに合っているかどうかなどを検討するのが特長という。

 塩尻市が15日の市議会全員協議会で説明した内容によると、今回は12月1日、業者から活用案を募るための実施要領を発表。申し込みがあった全業者と来年3月までに個別に対話し、事業の狙いや負担できる予算について話し合う。市都市計画課は「行政だけでは考えられないアイデアが得られ、業者も地域の課題や市の意図を理解した事業を考えられる」と強調した。

 同様の手法は、前橋市が廃校した小学校校舎の活用法の検討に導入。群馬県で専門学校を運営する業者が対話に参加して英語を使った体験学習や研修を行う施設への転用を提案し、運営事業者の公募にも応じて採用されたという。

 小坂田公園市民プールは1978(昭和53)年に開設。老朽化や利用者減を理由に15年夏の営業を最後に閉鎖している。

(11月16日)

長野県のニュース(11月16日)