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航空機産業参入 理解深め 茅野で初の「拡大フォーラム」

航空機システムの拠点形成をテーマに議論を交わしたパネル討論航空機システムの拠点形成をテーマに議論を交わしたパネル討論
 県は15日、県内で航空機産業への参入機運を高めることを目的に初の「航空機産業拡大フォーラム」を茅野市で開いた。昨年まとめた県航空機産業振興ビジョンに基づき、県内に航空機システム(機体やエンジンを除く装置類)を開発・製造する拠点を生み出すことを目指して企画。県内外から約200人が集まり、分科会と、講演・パネル討論の2部構成で航空機産業の現状や参入の課題について理解を深めた。

 「航空機システム拠点形成について」をテーマとしたパネル討論では、8人が意見交換。県内製造業が強みとする精密加工などを生かせる分野としてビジョンが狙いを定めた航空機システムについて、一般社団法人「中部航空宇宙産業技術センター」(名古屋市)の大海(おおがい)浩産業支援部長は「技術を売り込むには、自社技術のレベルを正確に把握する必要がある」と指摘した。

 三菱総合研究所(東京)の奥田章順(あきのぶ)参与・チーフコンサルタントは、航空機分野に参入するには多様な企業とのネットワークが必要と強調。「どんな相手に何を売るのか、『出口』をしっかり見ておく必要がある。出口から考えればどんな組織と組むべきかが見える」と述べた。

 NPO法人諏訪圏ものづくり推進機構(諏訪市)の小坂和夫常務理事は「現状維持では先がないという切迫感を自治体や企業が持たないと、参入は容易ではない」とした上で「産学官の大きな連携で進め、ハードルを越えないといけない」と呼び掛けた。

(11月16日)

長野県のニュース(11月16日)