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長野の戸隠神社奥社参道の並木 杉の腐朽状態を調査

戸隠神社奥社参道の杉並木で、杉の腐朽状態を調べる専門業者=15日、長野市戸隠戸隠神社奥社参道の杉並木で、杉の腐朽状態を調べる専門業者=15日、長野市戸隠 モニターに映し出された杉の断面。腐朽の進んでいる部分をピンク色で表示しているモニターに映し出された杉の断面。腐朽の進んでいる部分をピンク色で表示している
 10月下旬に県内に接近した台風21号の影響で、樹齢約350年とされる長野市の戸隠神社奥社参道の杉並木(県天然記念物)の杉計3本が倒れたことを受け、茨城県の専門業者が15日、高周波音を使って杉の腐朽状態や内部の空洞の有無を調べる調査を始めた。地元住民ら有志でつくる「戸隠奥社の杜と杉並木を守る会」による保全活動の一環。17日までの予定で、樹勢が衰えているとみられる約30本を調べ、今後の保全につなげる。

 1本ごとに根元近くに16個のセンサーを取り付け、内部を調査。この日は計15本を調べ、モニターに断面の画像を表示した。中には空洞がかなり広がっている木もあった。業者の役員で樹木医の関敏之さん(45)は「古い木なので腐朽があるのは致し方ないが、今すぐ倒れてしまうという状況ではない。ただ何かしらの措置は必要」と指摘した。

 杉並木は、標高約1300メートルの参道両側に約500メートルにわたって計約200本が並ぶ。幹から折れた杉3本は腐朽が進んでいたとみられ、守る会が、杉並木の樹勢回復に向けた対策を検討している。

 また、参拝者によって杉の根元の土が踏み固められるといった懸念もあり、守る会は12、13日に、根を伸ばしやすくする工法を採用している栃木県日光市の杉並木を視察した。守る会事務局の林部直樹さん(48)=長野市=は「日光の取り組みが有効と分かった。地域に適した形で対策を練りたい」とする。来年度には、日光市の杉並木の保全に携わる専門家に、奥社参道の杉並木を見てもらう考えで、林部さんは「杉並木は地域の誇りであり宝。より良い形で未来へ継承したい」と話している。

(11月16日)

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