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諏訪湖 貧酸素対策5項目 県環境審 水質保全計画案答申

 県環境審議会(会長・平林公男信州大繊維学部教授)は16日、「人と生き物が共存し、誰もが訪れたくなる諏訪湖」を目指すとした第7期諏訪湖水質保全計画案(2017〜21年度)を県に答申した。昨年夏のワカサギ大量死を踏まえ、原因とみられる湖水の貧酸素状態を解消する対策5項目を新たに盛り込んだ。新たに目標値を設定した透明度は、年平均1・3メートル以上とした。県は環境省との協議を経て、来年3月に計画を決定する。

 計画案では、浮葉植物ヒシが大量に繁茂する湖岸部で水流がよどみ、貧酸素状態の要因になっていると指摘。対策としては、湖岸域で重点的に貧酸素を解消する区域を決め、枯れて分解する際に酸素を消費するヒシを年510トン以上刈り取ったり、抜いたりするほか、湖底の腐泥(ふでい)を砂で覆う作業も続ける。

 環境省が全国の水域に適用する方法を検討している「底層溶存酸素量」は、適用に備えて調査を進め、機械を使った貧酸素対策も検討する。使う機械は定まっておらず、具体的な記述はない。

 このほか、環境基準をクリアしている全リンは1リットル当たり0・05ミリグラムを維持。第6期計画では未達成だったCOD(化学的酸素要求量)の75%値と全窒素の目標値は、1リットル当たり4・8ミリグラムと0・65ミリグラムに据え置く。

 計画案では、上流から下流まで連続的に水質保全を行う必要性を指摘。上流の農地で水質に影響する肥料を減らした農業技術の向上を目指すとし、特に全窒素の濃度が高い宮川では農産物の出荷量を調べて発生源を把握する。上川と中門川には、湖水の富栄養化をもたらす窒素を吸収するヨシを植えた「植生(しょくせい)水路」を整備する。

(11月17日)

長野県のニュース(11月17日)