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晴天に恵まれた県縦断駅伝最終日、スタート地点の松本市の松本城公園で号砲を待った。気温が低く、大気は澄んでいる。午前8時、女子中学生15人が一斉にスタート。大名町通りを駆けていく姿は、見る間に小さくなった

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辰野町から箕輪町、南箕輪村を抜けて伊那市に入る17区。国道153号沿いのあちこちに、小旗を持った駅伝ファンの姿があった。上伊那の選手がトップで現れると歓声が沸いた。「地元の若者が頑張ってる。応援したくてね」「駅伝はチームワーク。マラソンとは違った魅力がある」。そんな声が聞かれた

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“ホーム”の熱い応援が背中を押したのだろう。上伊那は、初日トップの長野市との4分16秒差を逆転して4連覇を成し遂げた。終盤まで競り合った全諏訪、4年ぶりにメダルを手にした長野市も健闘した。各チームが成果と悔しさを来年に生かしてほしい

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初日は悪天候にもかかわらず、各地で住民が傘を差しながら声援を送った。上田市では小中学生のチアリーディングチームが選手を鼓舞し、松本城では創造学園高校吹奏楽部の生徒たちが生演奏で雰囲気を盛り上げた。駅伝を軸に、さまざまな人たちが地域とつながっている

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競技者の休憩所の提供、観客の誘導、交通整理…。今大会も多くの裏方が力を尽くしている。県縦断駅伝は今年で66回を数えた。沿道の温かな声援とともに、選手たちの活躍を支える側のたすきも、しっかりとつながれてきたことに思いが至る。

(11月20日)

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