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芸術の秋 伝統芸能を身近に 能・狂言、伊那で630人楽しむ

伊那能で上演された「清経」の一幕伊那能で上演された「清経」の一幕
 県能楽連盟や長野県伊那市、信濃毎日新聞社などでつくる実行委員会が主催する「伊那能」が19日、同市の県伊那文化会館であった。重要無形文化財保持者の坂井音重(おとしげ)さんら30人が出演し、能の「清経(きよつね)」「天鼓(てんこ)」と、狂言の「萩大名」を披露。約630人が伝統芸能の魅力を味わった。

 「清経」は源平の戦いに敗れて自害した清経が霊となり、残された妻のもとを訪れる物語。霊は西国を追われ、神仏からも見放され絶望して命を絶つまでを切々と語った。「萩大名」は、大名が萩で有名な庭園を見学するが、庭園の亭主に披露しようと召し使いから教わった和歌を思い出せなくなるユーモラスな筋書き。召し使いが身ぶり手ぶりで思い出させようとする姿に会場から笑いが起きた。

 伊那能は、能や狂言に親しんでもらおうと毎年秋に開き26回目。初めて能と狂言を見たパート従業員の網野恵美子さん(52)=伊那市平沢=は「とても分かりやすくて伝統芸能を身近に感じた。また見に来たい」と話した。

(11月20日)

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