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飯山の山腹崩落 市、半年ぶり4世帯の避難勧告解除

 飯山市照岡の井出川流域で5月に発生した大規模な山腹崩落で、市は20日午前、下流域の桑名川地区4世帯14人に出していた避難勧告を解除した。10月に県内に接近した台風21、22号の雨でも大規模な土石流が起きず下流域に影響がなかったことや、冬に入り大雨が降る恐れがなくなるとして判断した。山腹崩落が発生した翌日の5月20日から市営住宅などで避難生活を続けていた住民は、半年ぶりに自宅で生活することができる。

 市は、今後も県が崩落現場周辺から下流域に設置した計5台のカメラで河川状況を監視。春の融雪期は、小型無人機ドローンなども使って状況を確認する。市は「国や県と連携して監視を続け、状況の変化に応じて避難勧告の必要性を判断する」としている。市はこの日、避難勧告解除により、災害対策本部を警戒本部に切り替えた。

 崩落後の下流域の安全対策としては、県が砂防ダム下流に鉄製網「リングネット」を設置し、コンクリートブロックを積み重ねた「応急えん堤」を整備中。来年1月の完成を目指す。また、恒久的な対策として新砂防ダム、治山ダム、排水工を着工している。

 山腹崩落は5月19日早朝、幅約150メートル、長さ約500メートルの規模で発生。市は同20日、桑名川地区の10世帯26人に避難勧告を出したが、同22日に土石流が発生し、避難指示に引き上げた。その後、現地調査した専門家の助言を踏まえるなどし、高台にある5世帯10人と、住宅周辺に土のうを積み安全確保の見通しが立った1世帯2人への避難指示を順次解除。6月23日に残り4世帯14人に出していた避難指示を避難勧告に切り替えたものの、市営住宅(3世帯分)とトレーラーハウス1棟での避難生活が続いていた。

(11月20日)

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