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外国人留学生 就業体験拡大 県内製造業や観光・宿泊業

ネクストエナジー・アンド・リソースのインターンシップに参加した東南アジア出身の留学生らネクストエナジー・アンド・リソースのインターンシップに参加した東南アジア出身の留学生ら
 大学生らが企業で就業体験するインターンシップで、外国人留学生を受け入れる県内企業が増えつつある。海外での生産や海外市場の開拓を強化している製造業は、進出先でも活躍できる戦力として期待。訪日外国人旅行客の取り込みを狙う観光・宿泊業も、外国語に堪能なスタッフを求めており、優秀な人材確保へ門戸を広げている。

 太陽光発電パネル販売などを手掛けるネクストエナジー・アンド・リソース(駒ケ根市)は今秋、留学生のみを対象にしたインターンシップの機会を初めて設け、帝京大(東京)に留学中の東南アジア出身者8人を受け入れた。中古の太陽光パネルを買い取り、検査して再販売する事業の流れを、実物のパネルを見せながら社員が説明した。

 同社は昨年、ベトナム事務所を開設。今年に入り本社内に海外事業本部を発足させ、8月には上海に現地法人を設立して中国市場の開拓にも乗り出した。インターンシップでの留学生受け入れは、海外事業展開の本格化に必要な人材を確保する狙いがある。担当者は「母国で勤務してもらう可能性もある。募集を通じて海外で自社の知名度も高めたい」とする。

 半導体パッケージなど製造の新光電気工業(長野市)は今夏、外国人の大学院生1人をインターンシップで受け入れた。同社の海外売上高比率は約8割で海外営業拠点も多い。ただ、広報担当者によると「広く門戸は広げているが、(外国人学生の参加は)まだ珍しい」のが実情という。

 海外市場の開拓を強化している電気計測器製造のHIOKI(上田市)も、海外のニーズを把握した商品開発につなげるため外国人採用の拡大を模索する。担当者は「留学生には注目している」としながらも、専門的知識が求められる理系向けのインターンシップは「(専門用語を含む)日本語が理解できないと厳しい」とも話す。

 茅野市・北佐久郡立科町境の白樺湖畔にある池の平ホテル&リゾーツではここ数年、就労ビザなどを取得した海外の学生や、国内の留学生を「サマージョブ」として6〜8月に受け入れている。増加している訪日客へのサービスレベル向上に向け、外国人スタッフの充実が課題となっており、担当者は「インターンシップをきっかけとする留学生採用を増やしたい」としている。

(11月21日)

長野県のニュース(11月21日)