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中央道や三遠南信道を利用 JR東海、リニア残土の飯田市内運搬で計画

 リニア中央新幹線のトンネル掘削で発生する残土の飯田市内の運搬について、JR東海が中央道や三遠南信道を通行するルートを計画していることが21日、関係者への取材で分かった。残土を運搬する大型車両が市街地の生活道路を通行するのを避けるよう、市などが求めていた。運搬は2019年度末に始め、大半は隣接する下伊那郡下條村まで運ぶ計画だ。

 飯田市では、リニア県内駅西側で風越山トンネル(5・6キロ)と、中央アルプストンネル(23・3キロ、飯田市―岐阜県中津川市)の掘削が19年度末から始まり、計約180万立方メートルの残土が発生する見通し。JR東海は、市内の残土置き場候補地になっている下久堅小林に約20万立方メートル、龍江番入寺(ばんにゅうじ)に約40万立方メートルを運搬するほか、下條村睦沢の候補地に約120万立方メートルを運び込む計画だ。

 トンネル掘削に伴う残土の発生地点は市内に3カ所あり、JR東海は掘削工法が決まっていない県内駅近くの1カ所を除く地点からの運搬計画について、一部住民らに説明。これによると、以前から通行する方針を示していた県道飯田南木曽線と市道大休妙琴(みょうきん)線に加え、建設中の都市計画道路羽場大瀬木線、国道153号、151号、中央道、三遠南信道などを運搬車両が走る=地図。

 三遠南信道は、飯田山本―天龍峡インター間の7・2キロが08年度に既に開通しており、天龍峡―龍江(仮称)インター間の4キロは19年度、龍江―飯田東(同)間の3・4キロは、17年度の開通予定だ。中央道を経由し、残土置き場の候補地付近までつながるため、市議会からも利用を求める声が上がっていた。

 現時点では、飯田市外の沿線で発生した残土の同市内への持ち込みは計画されていない。

 JR東海は取材に、「車両運行や安全対策などの計画は12月に開く工事説明会で示す予定で、現時点で話すことは控えたい」としている。

(11月22日)

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