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新年彩る真っ赤な輝き 豊丘でナンテンの収穫進む

青空の下で赤く色づいたナンテンを収穫する武田さん=21日、豊丘村青空の下で赤く色づいたナンテンを収穫する武田さん=21日、豊丘村
 全国有数のナンテンの産地、飯田下伊那地方で収穫が始まっている。50年以上栽培を続ける長野県下伊那郡豊丘村の栽培農家武田佳代志(かよし)さん(81)は21日、太陽の光をいっぱいに浴びて真っ赤に染まったナンテン畑で朝から作業。みなみ信州農協(飯田市)によると、今年は梅雨時に雨が少なかったことから受粉が進み、実の付きが良いという。

 豊丘村を東西に横切る虻川(あぶかわ)上流の谷底から、冷たい風が吹き付ける。武田さんの南東向きのナンテン畑は急傾斜地に広がっている。はさみの使い過ぎで痛めた右手首に包帯を巻いた武田さんは、パチン、パチンと枝を切る音をリズミカルに響かせた。

 娘には働き過ぎとたしなめられるというが、「力仕事じゃないから。今は年寄りが田畑(でんばた)を守らんと」とほほ笑む。中央アルプスを望む景観を赤く彩るナンテン畑。その鮮やかさを今年も楽しみながら、収穫を進めている。

 同農協では29日ごろから集荷が本格化する予定。今シーズンの出荷量は、房のみの「房ナンテン」が約23トン、根元から枝を切り取った「枝ナンテン」は約2万5千本を見込んでいる。

(11月22日)

長野県のニュース(11月22日)