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災害への備え 飯山で考える 水害 河川改修30年シンポ

「水害に学び、防災を考える」をテーマに意見を交わすパネリスト=23日、飯山市「水害に学び、防災を考える」をテーマに意見を交わすパネリスト=23日、飯山市
 国土交通省千曲川河川事務所(長野市)と飯山市は23日、地域防災を考えるシンポジウムを市文化交流館なちゅらで開いた。1982(昭和57)、83年に連続して同市内で発生した大規模な水害を受け、国と県が実施した河川改修の終了から今年で30年の節目を迎えたことから開催。「水害に学び、防災を考える」をテーマにしたパネル討論があり、約300人が日頃から災害に備える大切さを学んだ。

 いずれも台風による洪水で、82年には千曲川支流の樽川の堤防が決壊し、飯山市の木島地区約660戸が浸水。83年には千曲川の堤防が決壊し、常盤と戸狩、柏尾の3地区で計約660戸が浸水した。国と県は83〜87年度の5年計画で「千曲川・樽川河川激甚災害対策特別緊急事業」を実施。堤防のかさ上げなどを進めた。

 パネル討論は、足立正則市長ら5人がパネリストを務めた。市内のとがり保育園長の中村まゆみさん(55)は木島保育園に勤務していた82年、保育園から近くの木島小学校に避難、83年には常盤の実家が浸水。中村さんは「2年連続して被災するとは思わなかった。災害はいつ起こるか分からない。避難方法の確認や防災用品の準備など災害に対する意識を高めていくことが必要だ」と述べた。

 当時、市消防団の常盤地区の副分団長だった兼子喜男さん(69)は「消防団員は区長らと共に日頃から高齢者世帯の家を把握し、災害時の避難誘導に生かしてほしい」と話した。当時、市建設課職員として避難誘導や災害復旧に携わった足立市長は「今では千曲川の水位や雨量情報はインターネットでも見られるようになった。事前の情報をしっかり理解することが大切」と話した。

(11月24日)

長野県のニュース(11月24日)