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不振の白馬さのさかスキー場 地元関連企業が今季営業へ

白馬村内5スキー場の関係者らが参加した合同スキー場開き=23日、白馬村白馬村内5スキー場の関係者らが参加した合同スキー場開き=23日、白馬村 今季の営業見通しが立った白馬さのさかスキー場=22日今季の営業見通しが立った白馬さのさかスキー場=22日
 経営不振から今季の営業見通しが立っていなかった北安曇郡白馬村の白馬さのさかスキー場の運営を、同村の「クロスプロジェクトグループ」の関連会社が引き受け、12月中旬から営業する見通しとなったことが23日、分かった。同スキー場を含む白馬村内の全5スキー場は同日、合同のスキー場開きを村内で開催。一帯では昨季まで2季連続で年末年始まで雪不足となり、各スキー場の経営にダメージを与えたことから、関係者は今後の安定した降雪を願った。

 中央道伊那スキーリゾート(伊那市)をはじめ全国でスキー場を運営する同グループ傘下のアドバンス(兵庫県豊岡市)に、白馬さのさかスキー場の経営主体マックアース(同県養父市)が経営を委託する。契約は今季のみで、来季以降は未定。

 同スキー場では雪不足のため年明けまで営業できない年が続き、集客に影響が出ていた。アドバンスの鷲尾晋社長は取材に、「スキー場を存続させたいと願う地元の声を受け止めた。スキー場を未来へとつないでいくために力を尽くしたい」と述べた。

 アドバンスは23日夜、同スキー場がある白馬村神城佐野地区で説明会を開催。白馬さのさか観光協会長の長沢政章さん(67)は「本当に感謝している。地元としても精いっぱいの支援をしたい」と話した。

 長野経済研究所(長野市)のまとめによると、県内主要スキー場の利用者数は2015年度、統計史上(1992年度以降)最低の458万5千人を記録。昨年度はやや持ち直したものの、近年推移した500万人台を回復できなかった。白馬村を含め全県的な雪不足が影響した。

 経営基盤の強化は各スキー場とも課題。この日は、同村の白馬五竜スキー場も、賃貸不動産業大手のエイブル(東京都)と命名権の契約を結び、12月1日から「エイブル白馬五竜」に改名すると発表した。命名権収入に加え、エイブルの知名度を集客につなげる狙いだ。

 冬型の気圧配置の強まりで、村内は今季、早めの降雪に恵まれている。白馬八方尾根と白馬五竜、Hakuba47の3スキー場は既に営業を開始。白馬岩岳スノーフィールドは12月15日から営業予定。白馬さのさかは12月16日から営業の見通し。リフト5基のうち3基を動かし、来年3月25日まで営業する予定だ。

 この日、白馬ジャンプ競技場で開いた合同スキー場開きには関係者約80人が出席。近年では早めの降雪を喜び、今後も降雪が続くことを祈った。長野地方気象台は11月から来年1月までの3カ月について、平年並みの降雪量を予報している。

(11月24日)

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