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災害時 ペットどうする? 信大、長野で防災シンポ 

災害時にペットや家畜とどう向き合うかを考えたシンポジウム災害時にペットや家畜とどう向き合うかを考えたシンポジウム
 信州大地域防災減災センター(松本市)は23日、災害時にペットや家畜とどう向き合うかを考える防災市民シンポジウム「災害その時問われる動物との絆―見えない課題が見えてくる―」を、長野市の信大工学部で開いた。防災や動物の生態に詳しい研究者が、災害時の備えなどについて意見発表。ペットを飼っている住民や学生ら約150人が聞いた。

 軽井沢町在住の打越綾子・成城大教授は、災害時、ペットに対して飼い主ほど周囲が寛容になれない状況もあると説明。避難する際の移動の仕方などを含め、飼い主には多くの選択や判断が求められるとし、「起こり得るリスクをあらかじめ想定する必要がある」と指摘した。

 信大農学部(南箕輪村)の竹田謙一准教授は、東日本大震災の被災地や、2011年3月に県北部地震が起きた栄村で行った家畜などの調査に触れ、餌を与えられていたにもかかわらず、痩せ細った牛がいたと報告。殺処分を含めた災害時の取り扱いを事前に検討しておくべきだ―と投げ掛けた。

 同センターは15年に設立し、研究成果をこうしたシンポジウムで紹介している。菊池聡センター長は「災害では予想し得ない事態が発生する。動物を切り口に、災害への心構えを考えるきっかけになればいい」とした。

(11月24日)

長野県のニュース(11月24日)