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えとの置物、福を呼ぶ指先 南木曽の岩田さん手作り30年目

来年のえとにちなみ、子犬をモチーフにした置物に言葉を書き入れる岩田さん来年のえとにちなみ、子犬をモチーフにした置物に言葉を書き入れる岩田さん
 長野県木曽郡南木曽町蘭(あららぎ)の木工職人岩田四郎八(しろはち)さん(80)が、来年のえと「戌(いぬ)」にちなみ、犬の置物を作っている。えとの置物作りを始めて今年で30年目を迎え、製作は今が最盛期だ。おにぎりの形にしているのが特徴で、毎年楽しみにしている人も多いという。岩田さんは「体が続くうちは作り続けていきたい」と意欲を見せている。

 置物は、縦8センチ、横10センチ、厚さ3センチ。中を糸のこぎりでくりぬき、やすりで磨いて、後ろを振り向いたかわいらしい子犬の姿にしている。側面には「健康長寿」「福寿」などの文字を書き入れているが、希望に合わせた言葉も入れている。

 飯田地方の業者から仕入れた端材を使い、1日40個のペースで作っている。年末までに千個ほど仕上げるほか、えとにちなんだ12種類を全て欲しいという人もいるため、年明けにも200個ほど作る予定だ。

 19歳で木工職人となった岩田さん。現在の藤村記念館(岐阜県中津川市馬籠)が最初に製品を置いてくれたという。えとの置物作りは、名古屋市の材木業者から依頼を受けて作ったのがきっかけだ。その後、安定した形をしていることや、「食いっぱぐれがないように」との意味を込め、縁起を担いでおにぎりの形にした。

 1個700円。既に販売も始めている。問い合わせは岩田さん(電話0264・58・2327)へ。

(11月25日)

長野県のニュース(11月25日)