長野県のニュース

重力波観測チームの和泉さん、諏訪清陵高で講演

重力波を初めて観測した時の信号について説明する和泉さん=25日、諏訪市重力波を初めて観測した時の信号について説明する和泉さん=25日、諏訪市
 世界で初めて重力波を観測し、代表3人が今年のノーベル物理学賞を受ける国際チームに加わった宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙科学研究所(相模原市)国際トップヤングフェロー、和泉究(きわむ)さん(32)=木曽郡木祖村出身=が25日、諏訪清陵高校(諏訪市)で講演した。「空気を読むな。先に発言した人が正しいからといって発言しないのではなく、自分も発言することが大切。議論の場が温まり、物事が多面的に見えてくる」と生徒らに訴えた。

 和泉さんは、米国の重力波望遠鏡「LIGO(ライゴ)」に二つある観測所のうち、米ワシントン州のハンフォード観測所に2012年から今年9月まで勤務し、重力波の観測に居合わせた。講演では、観測の仕組みや、宇宙が生まれた瞬間に発生した重力波を観測する―との目標について語った。

 同校の生徒や教員など30人近くが聴講。同校1年の小口拓真さん(16)は、光を出さないブラックホールを見ることができるかどうか質問した。

 最初は「『見えない』が正しいと思う」と答えた和泉さんだったが、現在は大型の観測装置が小型化され、一度に多数の波形を観測できるようになれば「できるかもしれない。おもしろい」と言い直した。小口さんは「和泉さんは驚きは素直に驚き、物理学を本当に楽しんでいると思った」と受け止めていた。

(11月26日)

長野県のニュース(11月26日)