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山スキー男性が熊に襲われる 白馬乗鞍岳で大けが

救急隊員に付き添われて救急車へ向かう鶴巻さん=26日午後5時16分、小谷村の栂池高原スキー場救急隊員に付き添われて救急車へ向かう鶴巻さん=26日午後5時16分、小谷村の栂池高原スキー場
 26日午前10時55分ごろ、北アルプス白馬乗鞍岳天狗原(標高約2200メートル)付近で、山スキーをしていた岐阜市の会社員鶴巻晃さん(35)が熊1頭に襲われたと、同行の男性から119番通報があった。県警山岳遭難救助隊員らが近くの栂池高原スキー場(北安曇郡小谷村)から現場に向かい、鶴巻さんを救助。鶴巻さんは頭などに大けがを負っており、長野市内の病院に搬送された。

 天狗原は交通アクセスの良さから山スキー愛好家に人気の場所。この日も十数人が一帯で山スキーを楽しんでいたが、他に被害はなかった。

 大町署によると、鶴巻さんは同日朝、山スキー仲間の男性と一緒に日帰りの予定で同スキー場から入山。山中で成獣とみられる熊と遭遇し、頭や腕、脚をかまれたという。

 現場で救助に当たった北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会員らによると、現場は栂池ロープウェイ(冬季運休中)の山頂駅近くの樹林帯。鶴巻さんが、同行男性に続いて雪の斜面を登っていた際、突然、林の中から出てきた熊に襲われた。同行男性がスキーのストックで追い払うと、熊は山中に逃げていったという。

 同署はヘリコプターでの救助を試みたが、現場付近は雲で覆われていたため断念。山岳遭難救助隊員ら計6人が同スキー場から徒歩で向かい、鶴巻さんを雪山用のストレッチャーに乗せて運んだ。午後5時すぎに同スキー場まで下山し、救急隊が鶴巻さんを病院に搬送した。鶴巻さんは、頭の傷が深いものの、自力で歩いたり会話したりすることができた。

 大北猟友会南小谷支部副支部長の岡沢照男さん(63)は、12月中旬までは一帯で熊への注意が必要とし、「ラジオなど音が出る物を持ち歩いた方が良い」としている。

(11月27日)

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