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坊っちゃん文学賞 千曲の塚田さんに大賞

 松山市は26日、青春文学作品に贈る第15回「坊っちゃん文学賞」の表彰式を開いた。新設された短編のショートショート部門の大賞に、千曲市屋代の料理店「柏屋」7代目当主、塚田浩司さん(34)の作品「オトナバー」が選ばれた。2年ほど前から、料理店経営の合間に主にスマートフォンを使って執筆を続けたといい、「料理だけでなく小説もプロを目指したい」と意気込んでいる。

 実行委事務局によると、同文学賞は1989年から2年ごとに選ばれ、「青春文学の登竜門」とされる。ショートショート部門は、松山市出身の俳人・正岡子規と夏目漱石の生誕150周年を記念して新設され、国内外から1087作品の応募があった。

 塚田さんの受賞作は、バーでマスターに人生相談をする客たちが実は小学生という流れの短編。自身や周囲の人を見て、「けんかしたり悩んだりするのは大人も子どもも同じ」と感じたことに着想を得たという。

 塚田さんは、お笑い芸人の又吉直樹さんが2015年芥川賞を受賞したのに刺激を受けて執筆活動を開始。仕事の合間にスマホのメモにアイデアや草稿を書き留め、これまでに約50作品を書いた。16年秋には信濃毎日新聞くらし面「親子のときめき童話」に作品が掲載された。

 小説部門の大賞には、兵庫県芦屋市の鈴川紗以さん(54)の「ルカの麒麟(きりん)」が選ばれた。小説部門の大賞の賞金は200万円。ショートショート部門大賞は20万円。

(11月27日)

長野県のニュース(11月27日)