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お正月ぐらいは主婦も休めるように―。だて巻き、黒豆、栗きんとん…。無病息災などの縁起をかつぐおせちには、そんな実用的な面もある。かつて三が日は商店も休み。保存が利き、見栄えもいい作り置きの料理は来客にも重宝する

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近ごろは家庭で作らず買い求める人が増えているという。少しぜいたくをしても家でゆっくりしたい、との思いもあるようだ。おせちには逆風のときもあった。スーパーなどが次々と元日営業を始めた90年代後半。作っておく必要性が薄れたためだった

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休業日数や営業時間など小売業の規制緩和で、元日から初売りをする大型店が相次いだ。県内各地でも「地元の商習慣に従ってほしい」と休業を求める商業団体との間で摩擦が起きた。24時間営業のコンビニやレストランも増え、正月の不便がなくなった今とでは隔世の感がある

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逆に全国一斉の元日休業を先日発表したファミリーレストランが新鮮に見える。外食チェーン各社が年中無休を掲げるなか、働きやすい職場にして従業員の満足度を高めたいという。深刻な人手不足の折、アルバイトの確保が難しい事情もあるのだろう

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去年から初売りを3日に遅らせた大手百貨店も職場改善が理由だ。営業日が減っても家族だんらんや士気の向上が重要と考えた。テナント従業員からも喜ばれたという。人を大事にする姿勢はイメージアップにもなろう。業界の横並びや過剰サービスに一石を投じる歓迎したい流れである。

(11月28日)

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