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諏訪地方で保管のシカのセシウム、全頭基準値未満 316頭調査

 諏訪郡富士見町で今月13日に捕獲された雌のニホンジカ1頭の肉から、国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える放射性セシウム137が検出された問題で、県林務部は27日、諏訪地方で保管されていたニホンジカ316頭の肉全てを調べた結果、セシウムは全て国の基準値未満だったと発表した。314頭は簡易測定で測定下限値(同25ベクレル)未満。富士見町で捕獲された残りの2頭(ともに雄)は測定下限値を超えたため、精密検査をした結果、それぞれ1キログラム当たり29ベクレル、46ベクレルを検出した。

 316頭の捕獲場所は、78頭が諏訪市、112頭が茅野市、12頭が諏訪郡下諏訪町、114頭が富士見町。県は富士見町で捕獲されたニホンジカの取り扱いや摂取の自粛要請を継続しているが、「富士見町以外の諏訪地方で捕獲されたニホンジカは食べても構わない」(林務部)としている。

 精密検査をした2頭は、国の基準値を超えた雌と同じ八ケ岳連峰南端の編笠山(2524メートル)南側の麓で、9月19日と10月24日に捕獲された=地図。県林務部は捕獲場所とセシウムが検出されたことの関連は不明としている。

 同部は、諏訪地方にある七つの食肉処理加工施設にニホンジカの肉の在庫を全て提供するよう要請。このうち在庫があった5施設から提供を受け、今月21〜27日に検査した。

 同部は富士見町で捕獲された雌から国の基準値を超えるセシウムが検出されたことを受け、先行して今月18、19日に緊急で簡易検査を実施。諏訪地方の4施設が保管していた24頭の肉を調べ、いずれも測定下限値未満だった。

(11月28日)

長野県のニュース(11月28日)