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小諸市の旧「寅さん会館」収蔵品 譲渡・処分へ

「寅さん」ゆかりの品々を収蔵する旧「渥美清こもろ寅さん会館」=28日、小諸市古城「寅さん」ゆかりの品々を収蔵する旧「渥美清こもろ寅さん会館」=28日、小諸市古城
 小諸市は28日、同市古城の旧「渥美清こもろ寅さん会館」(閉鎖中)で市が所有する俳優・渥美清さん(1928〜96年)ゆかりの品々について、「葛飾柴又寅さん記念館」を所有する東京都葛飾区に無償譲渡するか処分する方針を明らかにした。「経営難で閉鎖した経過から観光資源としての活用は難しく、有効活用を検討した結果」(商工観光課)という。同市は渥美さんの主演映画「男はつらいよ」シリーズの撮影地で、寅さんとの縁を街づくりに生かしてきたファンからは反対の声が上がっている。

 同市では「男はつらいよ」シリーズ40作目「寅次郎サラダ記念日」(1988年公開)が撮影された。寅さん会館は95年、市やファンらが出資して懐古園の隣接地である現在地に開館。渥美さんの国民栄誉賞や紫綬褒章の盾など約1700点を収蔵する。12年に経営難で閉鎖し、運営していた第三セクターが会館や収蔵品を市に寄贈した。

 市は28日の市議会議員全員協議会で譲渡・処分方針を表明。映画を製作した松竹(東京)と収蔵品を個々に精査し、本年度中をめどに譲渡か処分の対応をする。葛飾区は譲渡を受けられるか未定としつつ「うまく話を進められればいい」(観光課)としている。

 一方、「男はつらいよ」の上映会を開くなどして小諸市をPRしてきた市民団体の「コモロ寅さんプロジェクト『いつもココロに寅さんを♪』」は28日夜にメンバー約30人のうち8人が集まり、反対方針を確認。代表の渡辺広昭さん(49)=上田市=は「渥美清さんが小諸を愛した証しがなくなってしまう。待ったを掛けたい」と話している。

(11月29日)

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