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大槌復興支援 感謝の公演 交流続く軽井沢で

軽井沢町での公演開催のチラシを手にする横浜さん軽井沢町での公演開催のチラシを手にする横浜さん 台本を手に稽古する「おおつちバラエティーショー」の出演者ら。コミカルな劇を披露する=岩手県大槌町台本を手に稽古する「おおつちバラエティーショー」の出演者ら。コミカルな劇を披露する=岩手県大槌町
 東日本大震災の被災地、岩手県大槌町の有志らでつくる実行委員会は来年3月、町民が出演する手作りの演劇などの催し「おおつちバラエティーショー」を北佐久郡軽井沢町で開く。岩手県外での公演は初。津波で大きな被害を受けた大槌町への復興支援をきっかけに、軽井沢町は民間、行政レベルでさまざまな交流を続けている。実行委は「支援への感謝を込めて演じたい」と、多くの人の来場と交流の深まりに期待している。

 ショーは「みんなでともに笑い合いたい」との思いから、大槌町民有志らが中心となって昨年2月に初めて開催。町民が脚本や演出、役者を担当するコミカルな劇をはじめ、音楽やダンスなどを披露した。これまでに町内で計2回、今年8月には内陸の避難者にもショーを届けたいと盛岡市で「出張公演」を行い、多くの観客でにぎわった。

 実行委によると、来年2月に大槌町で開く第3回のショーと同じ演劇を軽井沢で上演する。佐久地域出身の男性が大槌町をモデルとした町に訪れ、地元の女性と恋に落ち、結婚する過程を描くシナリオという。11月に入って稽古を始めた。

 軽井沢町では、夏には小中学生が大槌町を訪れるなどしている。隣の北佐久郡御代田町でも交流があり、9月には地元の保存会が町の龍神伝説を再現する龍の舞を、大槌町で披露している。

 軽井沢町民有志らの支援組織「『震災を忘れない』プロジェクト」代表の飯塚真由美さん(50)と、実行委副委員長で音楽活動に携わる台(だい)隆明さん(55)=大槌町=が知り合いであることなどから、軽井沢公演の話が進んだ。飯塚さんは「大槌の新たな魅力の発見につながるといい」と話す。

 もともと大槌町では、町民のグループが演劇に取り組んでいたが、メンバーの高齢化などで休止。震災で仲間も失った。バラエティーショーの脚本を担当する大槌町職員の横浜千尋さん(27)は、グループの裏方として活動した父を震災で亡くした。「好きな舞台をやらないか」と周囲の声に押されて相談し、関係者が奮起して演劇が再興、ショー開催に至った経緯がある。横浜さんは「元気になった大槌町民にぜひ会いに来てください」と話している。

 ショーは来年3月17日に軽井沢大賀ホールで開く。同2月にチケットを発売予定。開演時間やチケット価格は今後決める。問い合わせは、実行委事務局の大槌町コミュニティ総合支援室(電話0193・42・8718)へ。

(11月30日)

長野県のニュース(11月30日)