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被告に懲役19年判決 松本の一家3人殺人未遂

 2015年12月に松本市里山辺の男性ら一家3人の頭などをハンマーで殴り殺害しようとしたとして、殺人未遂などの罪に問われた塩尻市広丘吉田、無職飯島年和被告(45)の裁判員裁判判決公判は30日、地裁松本支部であり、野沢晃一裁判長は、懲役19年(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。

 野沢裁判長は判決で「被害者の身体的、精神的な被害は重大」と指摘。被告が男性をハンマーで殴った後、妻と長男に対しても警察へ通報することなどを阻止するために頭部を複数回殴っており「死亡させる危険性の高い行為と分かっていた」とし、被告側が否認していた妻と長男への殺意も認定した。

 また、被告が自身の不正発覚を防ぐために男性宅に火を付けた現住建造物等放火罪については、炭化した柱の状態などから「既遂と認められる」と認定。火が柱などに燃え移っておらず未遂としていた被告側の主張を退けた。

 弁護側は控訴について「被告の意向を聞いてから考えたい」とした。

 判決によると、アパートの建築などを行う会社の営業担当社員だった被告は、営業成績を上げるために被害者男性に無断でアパート建築の契約書を偽造し、トラブルとなった男性に責められ逆上。15年12月25日午後5時半すぎ、男性と妻、長男の頭部などをハンマーで複数回殴り、いずれも頭部に重傷を負わせるなどした。また、同月18日午前2時半ごろ、男性宅の1階の掃き出し窓に挟まれていた新聞紙に火を放ち、窓付近の柱などに燃え移らせるなどした。

 被告が勤めていた会社は判決後の取材に、契約手続きでチェック態勢に不備があったとし、被害者と和解のための話し合いをしているとした。

(12月1日)

長野県のニュース(12月1日)