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佐久浅間農協元職員を逮捕 貯金着服問題 業務上横領疑い

元職員が業務上横領の疑いで逮捕された佐久浅間農協の本所=30日午後6時12分、佐久市猿久保元職員が業務上横領の疑いで逮捕された佐久浅間農協の本所=30日午後6時12分、佐久市猿久保
 佐久浅間農協(本所・佐久市)で昨年7月に明らかになった職員による定期貯金などの着服問題で、佐久署と県警捜査2課は30日、業務上横領の疑いで南佐久郡佐久穂町上、同農協元職員で農業高見沢優子容疑者(45)を逮捕した。同農協が発表した着服総額は4907万円余で、同署は余罪があるとみて調べている。

 逮捕容疑は、2014年5月下旬、顧客1人の定期貯金口座を不正に解約し、現金約104万円を着服、横領した疑い。高見沢容疑者は容疑を認めているという。同署によると、高見沢容疑者は犯行当時、窓口業務の担当で、顧客の定期貯金口座の契約や解約ができる立場だった。

 同署は今年10月、同農協側からの刑事告訴を受け、捜査を開始。解約手続きの際の書類や被害に遭った顧客の証言などから犯行を特定した。

 この問題を巡って同農協は昨年7月、高見沢容疑者の着服1443万円余が発覚したと発表。その後の調査で被害者は24人、着服額が4907万円余と判明した。同農協は昨年9月、高見沢容疑者を懲戒解雇した。

 同農協の発表によると、着服は07年5月から16年6月にわたり、客の定期貯金などの書類を偽造し、不正に解約。買い物や家計の支払いに充てたと話しているとした。同容疑者は窓口担当として、14年3月末まで佐久町中央支所(佐久穂町)=当時=で勤務し、その後は野沢支所(佐久市)=同=へ異動した。

 同農協の井出健組合長は「引き続き捜査に全面的に協力するとともに、既に実行している再発防止策の徹底と定着に一層努め、信頼回復に向けて役職員一丸となって取り組む」とのコメントを出した。

 同農協は今年2月、県農政部から、組織の問題点の徹底した洗い出しと改善、全役職員へのコンプライアンス(法令順守)意識の徹底、全部署での内部けん制の見直しなど7項目にわたる業務改善命令を受け、業務改善計画を進めている。

(12月1日)

長野県のニュース(12月1日)