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「湯切り」高ぶる飯田・遠山郷 霜月祭り始まる

釜の湯を豪快に素手ではじく「大天狗」=1日午後9時53分、飯田市南信濃中立の正一位稲荷神社釜の湯を豪快に素手ではじく「大天狗」=1日午後9時53分、飯田市南信濃中立の正一位稲荷神社
 飯田市遠山郷(上村・南信濃)に伝わる国重要無形民俗文化財「遠山の霜月祭り」が1日、南信濃中立(なかだち)の正一位稲荷(しょういちいいなり)神社を皮切りに始まった。氏子に加え、地元の若手有志らでつくる「霜月祭り野郎(やろう)会」の約20人や同市の浜井場小学校5年生らも湯釜を囲み、横笛を吹いたり、跳びはねたりして祭りを盛り上げた。

 午後9時50分ごろ、黒い「大天狗(てんぐ)」の面(おもて)を着けた禰宜(ねぎ)が湯釜の前に登場。「ヨーセー」という掛け声が熱を帯びる中、釜の湯に手を入れてはじく「湯切り」を行うと、社殿内の興奮は最高潮に達した。

 同小5年の小池弘晃君(11)は「湯がかかってうれしい。みんなで押し合って跳びはねたのも楽しかった」。地元出身の同市鼎(かなえ)名古熊の会社員中島明寿(あきひさ)さん(38)は「この雰囲気が好き。来年以降も参加したい」と笑顔だった。

 祭りは旧暦の11月(霜月)に開かれ、太陽の復活と再生を祈る。今年は遠山郷9地区の神社で15日まで行われる。

(12月2日)

長野県のニュース(12月2日)