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平和・協同ジャーナリスト基金賞「奨励賞」 清水まなぶさん受賞

受賞作の「追いかけた77の記憶」を手にする清水さん受賞作の「追いかけた77の記憶」を手にする清水さん
 長野市出身のシンガー・ソングライター、清水まなぶさん(東京)が県民の戦争体験をまとめた「追いかけた77の記憶信州全市町村戦争体験聞き取りの旅」(信濃毎日新聞社発行)が1日、第23回平和・協同ジャーナリスト基金賞の奨励賞に選ばれた。本は県内全77市町村で聞き取った約90人の証言を紹介する。全市町村を訪ね歩いた手法や、被害にとどまらず加害の立場も含む幅広い戦争体験を記録した内容が評価された。

 清水さんは、満州(現中国東北部)で兵役に就いた祖父の手記を基にした曲を発表した2007年以降、戦争体験の聞き取りを続けてきた。戦後70年の節目の15年から全市町村での聞き取りを目標とし、16年10月にかけて76〜101歳の約90人を訪ねた。

 基金賞は、反核・平和、人権擁護などを推進する書籍、新聞記事、映像作品などで、10月末までの1年に発表した作品が対象。候補作74点を大学教授やジャーナリストらの選考委員会が審査した。基金賞(大賞)1点、奨励賞6点、審査委員賞1点を選んだ。

 清水さんは取材に「証言してくれた人たちへの賞だと思う」と強調。「聞き取りを続け、次世代へ語り継ぐ活動にも力を入れたい」と話した。9日に都内で贈呈式がある。

 15日には、信濃毎日新聞長野本社2階講堂で出版記念報告会が開かれる。取材時のエピソードを紹介するトークショーや、東京大空襲の聞き取りを題材にした自作曲の披露、パネル展示がある。午後2〜3時。入場無料。問い合わせは信毎広告部(電話026・236・3333)へ。

(12月2日)

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