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紙芝居で見る岩波茂雄の生涯 信州風樹文庫が初上演

岩波茂雄の生涯を描いた紙芝居の初上演。親子連れらが楽しんだ岩波茂雄の生涯を描いた紙芝居の初上演。親子連れらが楽しんだ
 諏訪市中洲の市信州風樹文庫は2日、地元出身で岩波書店(東京)を創業した岩波茂雄(1881〜1946年)の生涯を描いた紙芝居「岩波茂雄ものがたり」を同文庫で初上演した。同文庫の運営委員7人が音楽に合わせて朗読し、地元住民ら50人余が楽しんだ。

 紙芝居では、西郷隆盛に憧れた岩波が、少年時代に勉学に励むために上京したことや、夏目漱石から「こころ」の出版の承諾を得たエピソードを紹介。「小型で丈夫な本を通じて世界中の文化を多くの人に届けたい」と岩波文庫を発刊した思いも伝えた。書籍が反戦的として発禁処分を受けた際、日本の将来を憂えた岩波の心境にも触れた。

 紙芝居は風樹文庫創立70年を記念して作った。細野祐運営委員長(80)は「文化の発展に貢献した岩波の強い信念と郷土愛を感じてほしい」。初上演を見た同市中洲小学校4年生北原伶唯(れい)君(9)は「人に優しい岩波茂雄はすごい人だと思った」と話した。

(12月3日)

長野県のニュース(12月3日)