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伊那谷と世界の昆虫食紹介 伊那市創造館で初の「大昆蟲食博」

カンボジアで食べられているというタランチュラの素揚げを樹脂で固めた展示物(右手前)を見つめる子どもカンボジアで食べられているというタランチュラの素揚げを樹脂で固めた展示物(右手前)を見つめる子ども
 伊那市創造館は2日、伊那谷の昆虫食の文化や世界の昆虫食について紹介する初の「大昆蟲(こんちゅう)食博」を始めた。地域の食文化を見つめ直す狙いで、地元だけでなくアジアを中心に海外の昆虫食についても紹介。さまざまな虫の標本や、樹脂で固められた虫の素揚げなどを展示しており、訪れた人たちは恐る恐るのぞき込んだり、興味深そうに眺めたりしていた。

 伊那谷のコーナーでは、おなじみの蜂の子やざざ虫、蚕、イナゴを取り上げている。地蜂に目印を付けて巣を探す「すがれ追い」の映像を流し、イナゴのつくだ煮の作り方もパネルで説明。天竜川で1日に解禁されたざざ虫漁で使われる、昔ながらの「四つ手網」もある。ざざ虫がトビケラやカワゲラなどの総称と知り、驚く来場者もいた。

 海外のコーナーは、タガメやタランチュラなどカンボジアで食べられている虫、アフリカ南部で食されるガの幼虫、タイのコオロギ粉末入りパスタも並んだ。見慣れない虫たちに子どもたちは興味津々で、展示ケースに額を付けてしげしげと眺める子もいた。

 大昆蟲食博は、同市荒井の中條隆さん(66)がチョウやガの標本を市に寄贈したことを受けて企画。標本は1500点を入れ替えながら展示する。同市伊那小学校1年板山知生(ともき)君(7)は「タランチュラが大きくてびっくり。本当に食べられるのかな。チョウもいっぱいあってきれい」。中條さんは「いろんな種類のチョウがいて、よく見るときれいなことを知ってほしい」と話した。

 来年5月7日までの午前10時〜午後5時(火曜休館)。入場無料。

(12月3日)

長野県のニュース(12月3日)