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拉致解決「戦術立て準備を」蓮池薫さん、安曇野で講演

拉致問題の今後について語る蓮池さん拉致問題の今後について語る蓮池さん
 北朝鮮による拉致被害者の蓮池薫さん(60)が3日、安曇野市内で講演した。核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対し、国際社会が向ける目は厳しさを増していることを踏まえ、「拉致問題がどこに行ってしまうか、(解決まで)何年かかるか不透明」と指摘。将来、日本と北朝鮮が話し合う機会の実現に向け、「戦術を立てて準備をする段階だ」と訴えた。

 蓮池さんは、ただ拉致被害者の帰国を求めても交渉は進展しないとみて、「北朝鮮への見返りも考えざるを得ない」と主張。核・ミサイル開発につながらない分野での物資や技術の提供を挙げた。

 トランプ米大統領が国連総会演説で拉致問題を取り上げ、来日時に拉致被害者家族会と面会したことで、北朝鮮側が拉致問題に向き合うことに期待した。

 1978(昭和53)年に新潟県柏崎市で拉致された蓮池さんは今年10月で帰国から15年になった。北朝鮮では工作員になるよう思想教育を受けたとし、「夢や(家族との)絆、学びや仕事などの選択の自由を一瞬にして奪われた」と振り返った。

 講演は、安曇野市と市教育委員会が人権週間(4〜10日)に合わせて開いた「人権のつどい」の企画の一つ。約700人が来場した。

(12月4日)

長野県のニュース(12月4日)