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県会選挙区見直し 特別委、下伊那郡側と調整つかず

選挙区見直しについて考えを述べる松島泰阜村長(中央)=4日、豊丘村役場選挙区見直しについて考えを述べる松島泰阜村長(中央)=4日、豊丘村役場
 2019年春の次回県議選に向けた下伊那郡区(定数2)を分割する選挙区再編を巡り、県会の選挙区等調査特別委員会は4日、地元の意見を聞く「現地調査」を同郡豊丘村役場で実施した。特別委側は、郡全体と飯田市区(同3)を合区して定数4とする案を含め、地元側と調整を試みたが不調に終わり、8日までの今定例会での関連条例改正案提出は見送るよう求める意見が相次いだ。

 現地調査には特別委側から古田芙士委員長と高橋宏副委員長が出席。地元からは下伊那郡13町村の町村長や町村議会議長ら約30人が集まった。

 次回県議選で現行58の総定数を「1減」とすることを決めている特別委は具体的な選挙区の見直しについて、下伊那郡を分割して北部5町村を定数1の単独選挙区とし、西南部8町村と飯田市区を合区することでいったんは合意。古田氏は冒頭、郡分割案に対して地元町村長らの反対意見が多いことから再度、意見を聞く機会を設けることにしたと説明し、分割案か、飯田市・下伊那郡の合区案かで受け入れてもらうよう求めた。

 これに対し、下伊那郡町村会長の松島貞治泰阜村長は「郡を分断する選挙区はどうしても受け入れられない」と改めて強調。郡全体を定数1の単独選挙区として残す案の場合、「1票の格差」が前回15年県議選の2・201倍から2・592倍に拡大するものの、「この案であれば、責任を持って(町村長などの意見を)まとめたい」とした。

 町村長らからは「郡を分割するのは何としても避けてほしいが、仮に(飯田市・下伊那郡の)合区案でも納得できる状況にない。飲み込める時間がほしい」(大久保憲一根羽村長)といった意見が相次いだ。古田氏は、意見は5日の特別委に報告するとした。

 松島氏は終了後の取材に、「(両案とも)現段階では受け入れられないのが総意であり、(特別委側との調整は)決裂した」と説明。19年春の県議選に向けては、来年2月県会で条例改正案を可決しても周知期間は1年余あるとして「今県会で決めることなく、われわれにもう少し、時間をほしい」と話した。

(12月5日)

長野県のニュース(12月5日)