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須坂市立博物館の休館検討 防火設備の不備、5年以上放置

防火設備の不備が続いている須坂市立博物館=4日防火設備の不備が続いている須坂市立博物館=4日
 須坂市は4日の市議会12月定例会の福祉環境委員会で、市立博物館の防火設備が消防法違反の状態にあるとして、来年4月からの休館を検討する方針を示した。市は2012年に須坂市消防署の立ち入り検査で、屋内消火栓が設置されていないなどの不備を指摘されていたが、5年以上改善していない。

 同館は1966(昭和41)年に開館。コンクリートブロック造り一部3階建ての本館と鉄骨造り2階建ての新館があり、延べ床面積は計711平方メートル。市は現在、移転や建て替えなどを検討している。

 同館は12年4月の立ち入り検査で、防火管理者の未選任や、避難誘導灯の一部と屋内消火栓が未設置で、消防法違反に当たると指摘された。市消防本部によると、博物館の窓は侵入者を防ぐための鉄格子や日光を遮るパネルが設置されており、消防法上は「無窓階」と見なされ、消火栓設置が必要という。

 市はその後、防火管理者は選任したが、消火栓や誘導灯の一部は設置していない。市によると、12年度の耐震診断で耐震補強が必要との診断が出て、大規模改修や移転などの案が浮上。15年度に耐震補強と消防法への適合を合わせた応急処置的な改修費が約8100万円と試算したが、移転などの可能性を踏まえ、防火設備の改善に着手してこなかった。

 三木正夫市長は取材に「耐震補強や消防法不適合の解消についてより良い解決策を検討していた」。市生涯学習スポーツ課は、鉄格子や日光を遮るパネルは防犯や文化財保護に必要で「消防法との折り合いがつかず、5年がたってしまった」としている。

 防火設備の不備は人命に関わるだけに、福祉環境委員会の委員の1人は「早く対応すべきだ」と指摘。三木市長は「火災予防に最善を尽くす」としている。

(12月5日)

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