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富士見の人気ロケ地にメガソーラー計画 財産区が了承

メガソーラーの建設が予定されている「中学林」で昨年9月に行われた映画の撮影=富士見町境(諏訪圏フィルムコミッション提供)メガソーラーの建設が予定されている「中学林」で昨年9月に行われた映画の撮影=富士見町境(諏訪圏フィルムコミッション提供)
 草原の風景が広がり、盛んにドラマや映画のロケが行われている諏訪郡富士見町境のかつての牧草地に、太陽光発電を手掛ける京セラTCLソーラー合同会社(東京)が大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設を計画していることが4日、分かった。土地を所有する地元の広原財産区は計画を了承しており、同社は2020年11月の完成を目指している。時代劇の合戦シーンなどの撮影に適しているとして、ロケを誘致してきた諏訪圏フィルムコミッション(FC)などから惜しむ声が上がっている。

 4日の富士見町議会12月定例会一般質問で取り上げられた。町によると、一帯は「中学林(なかがくりん)」と呼ばれ、広さ約12・4ヘクタール。同社はほぼ全てを使い出力約6・2メガワットのメガソーラーの建設を計画しており、同財産区は15年12月に了承した。同社は取材に今後、町条例に沿って地質調査や測量を行い、住民説明会を開くとしている。

 議員から中学林は観光資源の一つではないのか、と質問された名取重治町長は「財産区が利活用を模索する中で決断した。ただ、貴重な場所を失うのは大きな痛手だ」と答弁した。

 中学林は八ケ岳山麓にあり、周囲を山林に囲まれた緩やかな傾斜地。同FCによると、この数年は「真田丸」といったNHK大河ドラマや映画など年間15〜20件のロケが行われている。今年公開された映画「忍びの国」や「関ケ原」でも使われた。

 メガソーラーが建設されるとロケは不可能になり、同FCの担当者は「諏訪地方では代えのきかない貴重な土地。事情があるにせよ残念だ」と話した。

 広原財産区によると、メガソーラー建設計画を了承した当時、中学林で行われるロケはまだ少なかった。町によると、同財産区は管理する運動場などの維持管理費を捻出する必要があるといい、財産区幹部は「(土地の)賃貸料として安定収入を得られるのはありがたい」と話している。

(12月5日)

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