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飯田市南信濃の児童 霜月祭りの舞台で人形劇

上演後、人形を持ってあいさつをする子どもたち上演後、人形を持ってあいさつをする子どもたち
 飯田市南信濃の和田小学校4年生11人が6日、地元に伝わる「遠山の霜月祭り」(国重要無形民俗文化財)を題材にした人形劇を、和田地区にある諏訪神社で披露した。同神社を舞台にした内容で、子どもたちにとっては念願の公演。保護者や住民ら約50人が集まり、祭りとはひと味違った形で地元の伝統芸能を楽しんだ。

 霜月祭りでは、太陽の力が弱まる旧暦の11月(霜月)に神々に湯を献じ、生命の再生を祈る。毎年、同市遠山郷(上村、南信濃)の九つの地区で1日から15日までの間に順次行われる。

 人形劇の演目は「神様のおうち」。男子児童の主人公が地元の人に霜月祭りの由来を教わり、自分も舞に参加したいと、祭りに興味を持つようになる―という粗筋だ。実際に祭りで披露する舞も取り入れ、子どもたちは刀と鈴を手にして優雅に舞った。

 和田小に通うきょうだいと父親が昨年、霜月祭りがテーマの絵本「神様のおうち」を作った。同小では、毎年4年生が授業の一環で人形劇に取り組んでおり、絵本を読んだ児童11人が全員一致で題材にすることにした。

 8月の「いいだ人形劇フェスタ」などで披露したが、物語のモデルになった諏訪神社でやりたいと希望。神社側に依頼し、実現した。

 同神社総代会長の花崎孝夫さん(79)は、歴史ある神社で人形劇が上演されるのは初めてといい、「子どもたちが地域の伝統芸能に愛着を持ってくれるのはうれしい」と話していた。

 諏訪神社では13日に祭りが行われ、子どもたちも舞に参加する。中山竜雅君(10)は「霜月祭りは毎年の楽しみで大好きなお祭り。本番も太鼓のリズムに合わせて上手に舞いたい」と張り切っていた。

(12月7日)

長野県のニュース(12月7日)