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「核のごみ」長野で意見交換会 動員問題 批判の声

学生が動員されていた問題などについて批判が出た意見交換会=7日、長野市学生が動員されていた問題などについて批判が出た意見交換会=7日、長野市
 原発から出る高レベル放射生廃棄物(核のごみ)の最終処分場の候補地選定に向けた市民向けの意見交換会が7日、長野市の県農協ビルで開かれた。経済産業省と原子力発電環境整備機構(NUMO)の主催。全国でこれまで開いた意見交換会で、謝礼を持ち掛けて学生を動員した問題を巡り、主催者側に不信感をぶつける参加者もいた。

 意見交換会は、最終処分できる可能性がある場所を示した地図を経産省が7月に公表したのに合わせて全国各地で開いており、23カ所目。約50人が参加した。

 NUMOの担当者は冒頭、動員問題について「信頼を大きく損なうことになった。深くおわび申し上げる」と陳謝。放射能汚染地に向けた支援活動をしてきたNPO法人チェルノブイリ救援・中部(名古屋市)の原富男さん(64)=上伊那郡南箕輪村=は質疑で、「住民との対話をするための会なのに金で意見を買ってはいけない」と指摘した。

 候補地を巡り、主催者側は、長野県には火山や活断層が多いため北信地方を中心に「好ましくない」地域が広がっていることなどを説明。県南部などに候補地となり得る適地はあるものの、内陸のため、処分場建設に最適とされる「輸送面でも好ましい」地域はなかったとした。

 説明後、5、6人ごとのグループに分かれて意見交換。参加者からは「まず原発を止めてから処分場を考えるべきだ」「地下深くで管理すること自体が不安」といった意見が出た。

 終了後の取材に、佐久市の細野耕司さん(67)は動員問題で不信感が募ったとし、「説明や資料の信用性まで疑ってしまう」と話した。長野市の信州大大学院生、宇佐見咲さん(22)は「同年代の参加が少なく、多くが無関心ではないか」とした。

(12月8日)

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