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自動運転 ルート決定 国交省 伊那市長谷で実証実験

自動運転バスの発着場になる道の駅「南アルプスむら長谷」(左)と走行する国道152号=20日自動運転バスの発着場になる道の駅「南アルプスむら長谷」(左)と走行する国道152号=20日
 国が2020年度の実用化を目指す自動運転で、国土交通省が実施している実証実験地に県内で唯一選ばれた伊那市長谷地区の走行ルートが20日、決まった。道の駅「南アルプスむら長谷」と市長谷総合支所を結ぶ片道2・5キロで、このうち約400メートル区間では運転席が無人の状態で走る「レベル4」の実験を行う。実験は5日間で、来年2月か3月に走行実験をする方向で、今後詳細な日程を詰める。

 運転手が運転席に座って公道を自動運転する「レベル2」を4日間、毎日4往復する。このうち1往復は、道の駅と市長谷総合支所間で商品や書類を運ぶ「貨客混載」を行う。

 伊那市内で20日開いた国交省や市、交通事業者らでつくる地域実験協議会の会合で決めた。

 残る1日は、一般車両の進入を規制した専用区間(片道約400メートル)で、運転席に人がいないレベル4で2往復し、レベル2での走行も行う。

 実験は小型バスを改造した車両(定員20人)を使う。衛星利用測位システム(GPS)などで位置情報を把握し、最高時速40キロで走る。冬季に想定される凍結・積雪路面でも安全に走れるかや、自動運転車両に乗った人の心理面の影響なども検証する。

 ルートは主に美和湖沿いの国道152号で、近くに診療所や小学校がある=地図。

 レベル4の専用区間のうち連続して直角に曲がる部分を含む約150メートルの地面に磁気を発する「マーカー」を等間隔に複数埋設。車両に載せた装置が磁気を検知しながら走行する仕組みで、GPSに頼らずに正確に走れるか検証する。レベル2の自動運転を体験してもらう市民ら約100人を今後募る。

 国交省は本年度、高齢化が進む中山間地域で物流を含めた移動手段確保のため全国13カ所で実証実験を行っている。伊那市も国と同じ20年度の自動運転の実用化を目指しており、小型無人機ドローンも併用して物流などに役立てる方法を探る。

(12月21日)

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