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県山岳協会 チベット未踏峰挑戦へ再始動

 県山岳協会(唐木真澄会長)が来年9月、中国・チベット自治区にある未踏のシュエラプカンリ峰(6310メートル)に挑戦することが22日、分かった。今年7月、別の未踏峰の登山計画を断念したが、県山協とチベット登山協会(TMA)が1987(昭和62)年に結んだ「友好兄弟協定」の30周年記念事業として、再度、合同登山計画を始動させる。

 断念した計画は、未踏のシャーカンチャン峰(6822メートル)の登山。今年7月の偵察で、信仰の山のため登山自体が困難と分かり、計画を断念した。県山協側はその後、他の未踏峰を探り、複数の候補をTMA側に提示。今秋にチベット中部のシュエラプカンリ峰の登山許可を得られる見通しが立った。

 シュエラプカンリ峰は、区都ラサの約270キロ西側にあるチベット第2の都市シガツェから北に120キロほどの場所にそびえる。TMA側は今年9月に偵察しており、氷河と雪に覆われた「どっしりとした山容」という。県山協は22日から隊員募集を始め、来年1月末に隊員を決める。来年9月10日ごろから20日間の日程で登頂を目指す計画だ。

 県山協の杉田浩康副会長(64)=安曇野市=は、国内で機器を使った最新の高所トレーニングを積むことで、「仕事で長期の休みが取れない若い人でも短期間でチベットの未踏峰を登る新たな手法を試したい」と抱負を語る。

 県山協とTMAの合同登山隊は、90年のチャンタン高原登山探検でザンセルカンリ峰(6460メートル)を、97年はキズ峰(6079メートル)を初登頂。2008年にも中国・ブータン国境にある未踏の7千メートル峰の合同登山を計画したが、現地の当時の政治的な不安定さから断念した。今回の計画が実現すれば20年ぶり3回目の合同登山になる。唐木会長は「合同登山を通じ積み重ねてきた友好関係をさらに深めたい」としている。

(12月23日)

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