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親子2代のサンタクロース 千曲の男性、保育園に絵本寄贈

贈られた絵本を見る園児たちと千木良さん(中央奥)、百代さん(その右隣)贈られた絵本を見る園児たちと千木良さん(中央奥)、百代さん(その右隣)
 クリスマスの25日、長野県千曲市内川の千木良(ちきら)賢作さん(79)が、近くの同市五加保育園に絵本78冊を贈った。父親の故・金作さんから親子2代にわたり、同園の園児に菓子やおもちゃを贈り続けて約50年。「形に残る物を」と、今年からは毎年絵本を贈ることにした。千木良さんと妹の百代さん(73)が同園を訪れ、園児に手渡した。

 金作さんは、経営していた金属加工会社を同園に近い同市上徳間に移して間もない1967(昭和42)年ごろ、園児にクリスマスプレゼントを贈り始めた。千木良さんは「当時、一帯は他に何もない野原だったから、近所へのあいさつくらいの気持ちだったのだろう」と想像する。82年に金作さんが亡くなり、会社とともにこの活動も千木良さんが引き継いだ。直接手渡しに行ったことは一度もなかったが、8年ほど前に会社を閉鎖した後もプレゼントは続けた。

 ただ、菓子はアレルギーに対応する必要もあり、千木良さんは何を贈ったらいいか、宮崎美恵子園長に相談。同園には30年以上前から園児が読み継ぎ、セロハンテープで留めた絵本もあり、新しい絵本を贈ることにした。千木良さんの名にちなみ、「きらきら文庫」と名付けた。

 この日、千木良さんは園児たちに「私からサンタさんに絵本をお願いすることにしました」とあいさつ。3〜5歳児クラスの115人は「きらきら文庫ありがとうございました」と礼を言い、「きらきら星」を歌った。文庫に加わった「ぐりとぐらのおきゃくさま」を保育士が朗読した。

 千木良さんは「歌ったり読み聞かせを聞いたりしている時の子どもたちの表情は、いつの時代も変わらないと思った。そのまま素直に育ってほしい」。宮崎園長は「園児たちには本を見て、聞いて、想像して、豊かに育ってもらいたい」と喜んでいた。

(12月26日)

長野県のニュース(12月26日)