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ヤッホーブルーイング 米国輸出強化 出荷5倍へ

輸出強化に向けて導入したプラスチック製のたる(右)と従来のたる輸出強化に向けて導入したプラスチック製のたる(右)と従来のたる 歌舞伎役者をデザインしたビールサーバーのレバー(左)歌舞伎役者をデザインしたビールサーバーのレバー(左)
 クラフトビール製造・販売のヤッホーブルーイング(北佐久郡軽井沢町)は、米国への輸出を強化する。今後5年間で、出荷量を5倍に引き上げる計画。同社は、国内のクラフトビール市場でシェアトップ。市場規模が桁違いに大きい「本場」の米国でブランド力を高め、アジアや欧州を含む海外市場の開拓を加速する狙いだ。

 同社は米国で昨年開かれた世界的なビール品評会「ワールド・ビア・カップ」の「アメリカンスタイル・ストロング・ペール・エール」部門で銀賞を獲得。ホップの香りと苦味が強く、米国で好まれるビールが出品される「激戦区」での受賞に自信を深め、輸出の強化を決めた。現地の代理店を通じ、ビアパブやレストラン、スーパーに卸していく方針だ。

 輸出強化の新戦略として、これまで使っていたスチール製のたるをプラスチック製に変更。容器の費用を7割ほど抑えて収益性を高める。ビールサーバーでビールを注ぐ際に倒すレバー用に、独自デザインのハンドルも開発。自社製品に描かれている歌舞伎役者を採用し、インパクトがある外見に仕上げた。米国では各社がハンドルにロゴやキャラクターをデザインし、PRの場になっているという。

 同社によると、米国のビール市場は12兆1千億円余で、うちクラフトビールが2兆6千億円余。日本のビール市場は2兆円程度で、クラフトビールはその1%程度にとどまる。日本の100倍以上の米国クラフトビール市場は競争が激しいが、成功による見返りも大きいと期待する。

 ヤッホーブルーイングは売上高や生産量、輸出比率を明らかにしていないが、同社によると、2017年の輸出に占める国・地域別の割合(出荷量ベース)は米国46%、台湾31%、欧州連合(EU)10%。常に米国が首位で、12年からの6年間で出荷量は5倍に伸びたという。現在は西海岸のカリフォルニア州を中心に、ワシントン州やニューヨーク州でも販売している。

 同社の輸出担当、宮越裕介さん(40)は「米国で結果を出すことが、他の市場での評価や進出のしやすさにつながる。競争は厳しいが、中長期的にみれば外すことができない市場であり、結果を出していきたい」としている。

(12月27日)

長野県のニュース(12月27日)