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立科・諏訪 匿名サンタからプレゼント

匿名で贈られた絵本を読むたてしな保育園の園児たち=26日匿名で贈られた絵本を読むたてしな保育園の園児たち=26日 ひとり親家庭の子どもへのプレゼントとして現金3万円と一緒に諏訪市に届いた手紙ひとり親家庭の子どもへのプレゼントとして現金3万円と一緒に諏訪市に届いた手紙
 クリスマスにかけ、北佐久郡立科町、諏訪市で、絵本や紙芝居、現金などの匿名の寄付が相次いだ。関係者は「お礼を言いたいけれど…」と戸惑いつつ、感謝の言葉を口にした。

 立科町たてしな保育園に21日、絵本10冊と紙芝居1組が差出人不明の宅配便で届いた。絵本は1冊ずつ包装され、書店のクリスマスカードが添えられていた。同園は26日、年長児41人に絵本などを披露。子どもたちは早速本を開き、楽しんでいた。

 年長児は声をそろえて「サンタさん、今年もプレゼントをありがとうございます。大切にします」とあいさつし、お礼に園歌を合唱した。森本志菜乃ちゃん(5)は「本を読むと楽しい」、白倉大翔(やまと)ちゃん(6)は「うれしい」と笑顔だった。

 昨年の同時季にも匿名で絵本15冊とパズル一つが届き、保育園の図書コーナーを本でいっぱいにしてほしい―とする手紙が入っていた。中谷秀美園長は同じ人からの贈り物とみており、「園児たちはおかげさまで、絵本が大好きな子どもに育っています」と感謝していた。

 諏訪市社会福祉課に25日、現金3万円と「ひとり親家庭の子どもへのプレゼント」とする手紙が入った差出人不明の封筒が届いた。

 手紙には「60余年前、私の家には年末になると市から餅が届いた。見知らぬ人が『困っている家庭に』と市を通して贈ってくれたもので、このわずかばかりのお金は、その人への60余年後のお礼だ」と書かれていた。現在は体調を崩しているが、まだまだ頑張り、来年もお礼の続きを行う―とも記されていた。

 市こども課は「60年以上前の善意が現在につながり、子どもたちへのプレゼントになったことをありがたく感じる。寄付者の意思を尊重し、大切に使わせていただきたい」。市内のひとり親家庭の保護者らでつくる「ひとり親すわっ子会」などと相談して使い道を決める方針だ。

(12月27日)

長野県のニュース(12月27日)