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大北森林組合と前専務理事 和解 損害賠償訴訟

 大北森林組合(大町市)は28日、工事費の水増し請求で組合から現金をだまし取ったなどとして前専務理事の中村年計(としかず)受刑者(56)=詐欺罪などで懲役5年が確定=に約2億1千万円の損害賠償を求めた地裁松本支部の訴訟で、和解が成立したと発表した。請求したほぼ全額を中村受刑者が支払う内容という。

 和解は20日。損害賠償を求めていたのは、中村受刑者が2008〜15年に下請け業者に工事費を水増し請求させて着服した1億7330万円。組合が県補助金を不正受給していた間の役員報酬と退職金に相当する4161万円についても不正の責任があるとして損害賠償を求めていた。

 和解は、中村受刑者が出所後6カ月以内に弁済計画案を組合に提出し、組合と連絡が取れる態勢を維持するという内容。中村受刑者の代理人弁護士は、組合の請求をほぼ認めたのは「これ以上、組合に迷惑をかけたくないという思いから」とした。

 一方、組合の代理人弁護士は「中村受刑者に賠償に充てるべき資産はなく、支払いのめどは立っていない」。組合の割田俊明専務理事は「できるだけ回収し、県への補助金返還に充てる」としている。

(12月29日)

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